HRMOS Logo Design
人が真ん中にあるアイデンティティ
HRMOSのロゴを作るための初めての打ち合わせで、 「HRMOS」はHRM(ヒューマン・リソース・マネージメント)という言葉と、OS(オペレーティング・システム)をつなげた造語で、「ハーモニー」を連想させる名前であることをうかがいました。さらに、データ分析による効率化や的確さを連想させる、スマートでシンプルなマークが望ましいという要望をいただきました。
採用管理、そして将来的には人事全般のマネージメントを視野にいれているHRMOSの真ん中にあるのは、ビズ リーチの他のサービスにも共通する「人を活かす」という コンセプトだろうと、直感的に思いました。ブリーフィングをうかがってすぐに、「人」という漢字を使って何かできないだろうかと思い、すぐにスケッチをはじめました。
「人」という漢字が二つ重なった形は、「木」が二つ重なって「林」になるように、会社組織という「人と人の集まり」を表していて、二人の「人」が仲良く並んでいる姿は、二人三脚を連想させ、調和を表現しています。
さらに、HRとOSの間にある「M」という文字にアクセントをつけることで、人を中心に考えたデジタルのサービスであることを印象付けています。ユニークな形の「M」はアクセントとして目にとまり、心に引っかかる。そして、そのコンセプトが理解できたときにしっかりと記憶に残る仕組みです。
ロゴをデザインして、サービスも無事に立ち上がってずいぶん経ってから、竹内さんのお話を聞いて、初めて「カネ中心」から「ヒト中心」への「意味のイノベーション」について知りました。アイデンティティをデザインしていたときはそのコンセプトを知りませんでしたが、ブランドのデザインという「意味のデザイン」の過程で、同じコンセプトに行き着いたのは偶然ではなく、やはり必然だったように思います。それは、チーム内に「暗黙知」として存在していた共通の価値観が、プロダクトやロゴという「形」になって具現化したデザインの良いケースだと感じます。