日本の美意識
宮本健次著
コンテクスチュアル・スタディーズのために、勉強中。
とにかく「日本的」ということを考える上で、
日本の美意識がどのように変化してきたのかを考えようと思い、
目に留まった本をとりあえず読んでいます。
「優美」「侘び」「さび」「幽玄」「かわいい」
日本の美意識を表す言葉について考えてみるだけで、
なかなか興味深い。まだ読み途中ですが、なかなか勉強になります。
たぶん「日本的」ということは、時代によって変化するもので、
そういった意味で「文脈」というものは、かなり流動的なもので、
それを勉強するということは、何かを特定するというよりは、
その雰囲気を感じるということなのかもしれません。
とにかくがんばります。
Update on 2009-09-19 00:07 by Daisuke Endo
読み終わりました。
日本の「美意識」がどのように発展してきたか
歴史的な文脈でとらえることができて良かったです。
ただ、要点はなかなか興味深いものの、
細かい事例が多くて、ちょっと気が散る感じです。
もちょっとシンプルだと良かったかな。
あと、著者が、日本の美意識のルーツとしての
神道や仏教に心酔しているのは十分理解できるのですが、
その対局に西洋のキリスト教文化を据えて糾弾しているところは、
(確かにそういう捉え方もできるとは思いますが)
ちょっとバランス感覚に欠けているかなと思いました。
しかし、なぜ日本人が余白に惹かれるのか、とか
「きれい」という美意識のルーツなどがわかって、
とても勉強になりましたです。
早速、授業で活用させて頂くことにしますです。