Design & Education / Creating Logos and Visual Identities
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BizReach Logo Design

I designed a logo for BizReach in 2008 when the company was just started by only few people. Thank you very much Swimmy for a wonderful opportunity. It literally changed my life!

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BizReach Logo

サービスの実用性と機能性を体現したブランド・アイデンティティ

 

ビズリーチのロゴ制作の過程で注目したのは、「ビズリーチ」という名称でした。ビジネスとリーチ、ふたつの単語を掛け合わせた造語ですが、特に“リーチ(REACH)”が核だと考えました。ビズリーチが社会に新しく提案しようとしていた“自ら手を伸ばしてチャンスをつかむ”姿勢。求職者が対価を払って自ら転職にコミットするという“主体性”が集約された言葉だからです。主体的に転職に挑み、成し遂げてこそ、本当の意味でのキャリアアップをつかむことができるもの。その主体性の提案こそが、ビズリーチの存在意義だと考えました。

さらに、会話を重ねる中で社長の南さんから出た「ビズリーチはエグゼクティブだが、ラグジュアリーではない」という言葉がデザインの方向性を決定づけました。豪華や贅沢を彷彿させる「ラグジュアリー」。一方、実行や遂行などの意味をもつ「エグゼクティブ」は、「質実剛健な上質」を連想させる。つまりは機能的であり実用的。そうして私の中で「ビズリーチとは、リーチをスマートに実現するサービスである」というコンセプトが決まりました。

その後、具体的にデザインを進めていく中で、ああでもない、こうでもないとスクリーン上で文字を動かしていた時、偶然Hの文字が縦にふたつ重なり、そこにあたかもハシゴのような形が現れたのです。人がハシゴを使う時、“目標とする場所にリーチする”という明確な意思のもと、主体的に手をかけ、足に力を入れ、一段一段のぼっていく。求職者の主体性、それにビズリーチというサービスの実用性と機能性。ハシゴには、ビズリーチのアイデンティティのすべてがありました。創業から10年経って、ビズリーチは大きな成長を遂げました。でも、当時からロゴが変わっていないことは、企業の本質が変わっていない、ブレていない証拠なのだと思いますね。

 
 
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現在ビズリーチのアイデンティティは、インハウスの優秀なデザイナーやパートナー企業によって運用されています。ロゴをデザインすることもなかなか大変ですが、それを10年間ブレることなく使い続け、イメージを育てることこそブランディングです。

ブランドは様々なメディア・プラットフォームを通して社会に繋がり、価値を提供し、快進撃を続けています。