Museums in New York
ニューヨークには美術館や博物館や図書館がいくつもあって、ピカソとかセザンヌとかゴッホとかマチスだとかゴーギャンとか蒼々たる作品を見たいときに見たいだけ見ることができます。
大学一年の基礎過程の頃は、よく宿題でメトロポリタンにスケッチに行きました。自分の気に入った作品を10個ほど選んでスケッチしてきなさいという、かなりオープンな宿題でしたが、あれはきっと、とにかくじっくりと本物を見てきなさい、ということだったのでしょう。なんとも贅沢な時間だったなぁと思います。
忙しさにかまけて、この何年もご無沙汰していましたが、日本からの友達のお伴で、この数ヶ月で何度か続けて近代美術館やメトロポリタンに行く機会がありました。やっぱり良いですね。
最近は、素敵なデザインを見ても、昔ほど興奮しなくなりましたが、ピカソとか、クリムトとか、ジャクソン・ポーリックには、昔と同じように、ビリビリきます。
アーティスト自身の中から沸き上がるクリエイティブなエネルギーには、人を感化する強い力があるのかもしれません。
ときどき、抽象画を評価するときに、本当はちゃんとした絵を描けるのだけどあえて崩して描いているところがすごいみたいな評価があります。たとえば、ピカソはすでに子供のころにちゃんとした絵を描けていたからこういう子供みたいな絵を大人になって描いても評価される、みたいな。
でも、なんというか、絵の上手さを、見たまんまそっくり写真のように描けるみたいなことを基準にするのではなく、その絵自体のもつ力というか、存在感みたいなものをきちんとアプリシエートできれば、それが一番なのではないかなぁと思います。ま、もちろん、芸術鑑賞の仕方は人それぞれで良いのですが。
近いうちにまた。今度は一人で、ゆっくりと。と思いながら、また何年もたってしまうのだろうなぁ。