路地裏

何年か前に、中沢新一と細野晴臣が多摩美のレクチャーで、
秘境というものは世界中からなくなってしまったけれど、
実は、東京の路地裏にこそそういう場所が存在すると言っていました。

確かに、「まだだれも人が足を踏み入れたことのない秘境がある」
というのは幻想にすぎないのかもしれません。
そして、すでに知っていると思っているからこそ、
そこに新しいものを見つけ出すことができるのかもしれない。

例えば、外国人が撮るパチンコ屋さんの写真は、
まるで日本ではないように見えるのだそうです。

プレゼン帰りの大久保の町で、
路地裏に秘境を探してみましたが、なかなか見つかりません。
でも、急いでアメリカに戻ることもないかなぁと
ちょっと思うようになりました。